空母いぶき 完結
7/2に空母いぶき13巻を本屋に買いに行った。
店頭に並んでいたが、13巻の横に「1巻」も置いてあるではないか。
今さら1巻って、本屋もすごいな!
しかし、よく表紙を見ると「空母いぶき GREAT GAME」とサブタイトルがついている。
どうやら、13巻は完結で、その次作が「空母いぶき GREAT GAME」というわけだ。
13巻で終わり?!
それすら知らなかった。物語では、中国軍と艦隊決戦中で、両陣営共に消耗していた。
どういう結末なのかなと思いながら本日読みました。
現実的にありうるストーリーで、映画化もされました。
一般人レベルでもチャイナには脅威(尖閣諸島に上陸される恐れ)を感じているという表れではないかと思います。
今までは第二次大戦期のジパングや、紺碧の艦隊などばかり見てきたので、戦い方は想定内の戦い方から、今回は21世紀の艦隊決戦を見事に再現していました。
最期、艦隊攻撃任務中のスパロー隊F35が武器を使い果たしていたので、代わりに護衛だったアルバトロス隊F35が敵艦をミサイル攻撃する前に、スパロー隊F35が敵艦の至近距離を音速を超える高速で通り抜けるシーンが印象的でした。
衝撃波を食らう敵艦はそれだけで電子機器などを破壊され、迎撃態勢を取れないなかで後続のアルバトロス隊が満を持して、巡航速度にて進入、見事敵艦へミサイル攻撃を果たすのでした。
最終目標である、敵旗艦空母を沈めるのではなく、あくまで「無力化する」ために甲板をF35でホバリングしながら機銃掃射(なぜならミサイルをすでにうち尽くしているから)して、すでに全機発艦中だった敵空母は、自軍の残21機を着艦させることができない事態になり.......
ここで決着がつきました。
空母、空母を守るイージス艦、艦載機F35、潜水艦、あらゆる兵器が最新の兵器たちで、デジタルでの戦闘だけでなく、今回こういった戦闘機同士でのドッグファイトや潜水艦同士による魚雷戦などを行いました。
100Km先の敵艦なんて、レーダーで捕捉して撃っちゃえば終わりじゃね?
と思うかもしれませんが、そこがこの「空母いぶき」の戦い方なんですね。
艦を沈めるのは簡単、しかし、被害を最小限に食い止めてこそ自衛隊のあるべき姿であると、専守防衛を貫いた侵略戦争とは異なる戦い方を選んだのです。
机上の空論的なキレイごとなような気がしますが、そのためにこっちは敵を守り自ら危険をさらし難易度上げて戦う(無力化するのみ)わけですから、当然損耗は激しいです。
接近戦で、艦砲や機銃などでエンジンや甲板、など人員以外のモノのみ破壊するのですから、そりゃこっちも同じだけ被害を受けます。
今回、F35だって1機数億する機体が4~5機は撃墜されるし、武器弾薬は使い果たすし、ものすごい経費です。
国を守るための戦いですから、お金の事はタブーかもしれません。
しかし、こういった戦い方を貫いたからこそ、大規模な全面戦争にならずに早期終結できたのであれば、F35、4~5機なんてやすいものです。
こういった戦争が実際に起こらないことを願うばかりです。